Netflixにて、昨日配信された〈プリティガール〉という作品を鑑賞しました。
おとぎ話のようでだれもが思い描いてみたくなる、なかなかにいい、ストーリーでした。
その作品の中で気に入ったシーンが、
主人公2人が物語を読んで、それぞれに読み解き合うときの会話。
“はっきり書くことは、滅多にない
そこが面白いところだよ、
その言葉の奥にある意味を探るんだ”
(この場面で主人公である現代のデンマーク王子が、『ハムレット』というデンマーク王子の物語を読んでいるところも、また面白い。)
私にとって、とくにむずかしいのが、詩集。
その言葉の奥に秘められた思いを好きに探ってみることができます。最近はそれゆえに、おもしろく感じます。
言葉から考えたり、思い巡らせる時間が必要だと思います。その言葉通りに受け取ることも難しいものであるし、聞いただけでわかった気にならず、実際に自分の足で、自分の目で、見て確かめることも大切。
そういう考えてみる時間が、儚くも、生きてる醍醐味のような気もします。
お気に入りなのが、シンボルスカの「瞬間」。
ここでも毎度のように話してしまいますが、ご了承ください。
「終わりと始まり」も購入し、またシンボルスカの新しい感性に触れられることが、楽しみです。
そう思うと、言葉の意味、使い方も何気なく考えます。
たとえば、思わず“素敵だ”と思ってしまう時。
あの人、本当に素敵だよね。と言えば、すぐに通づるものがあれば、素敵だと思うことを具体的に噛み砕くように表現したくなるときもある。または〈巧言令色〉というように、素敵だと伝える言動に対して、具体的にどうなの?、心がこもってない、などと疑念を持つ掛け合いも起こりうる。そういうのをドラマ、テレビ番組を見かけることもよくある。
素敵だと一言でいえば、伝わるものもあれば、伝わるものばかりではなく。そういう言葉の使い分けも必要で、すべてある言葉でうまく組み合わせて表現するということには、困難さ、奥深さと幸せもある。人生、終わりのない問いが続くのだろうなあ。
これもあくまで、個人の解釈になるんだろうなあ。と、そう思えた日でした。
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