とある暮らしの散文日記

珈琲、読書、観賞など。日々感じたこと、考えたこと。好きなこと、暮らしをつぶやく散文記録。健やかで丁寧な暮らしを求めて。

ただ感じ、考えて、こういう在り方で。おすすめ読書リスト

 

近頃、夜な夜な読みたくなる一冊が増えてきました。以前に増して夜読書に精がでます。



部屋のリビングの模様替えをしてからのこと、お気に入りの書斎スペースもできたのもあってか、さらに気に入る本も増えてきてからなのか、気分に合わせて必要に感じた部分をたのしく読み漁る日々です。

 

なんというか、気に入った物を一日中愛でるように眺めていられる、そんな気持ちがわかるようです。そのものと同じ空間に過ごしているだけで、心地よさと癒し、元気をもたらしてくれます。あらゆるものが一体となって、自分に溶け込んでいくような感覚がします。

居座りたくなる場所って、理由がなかったとしてもただ頭が覚えていて、ごく自然に身体が向かってしまうものですね。

 

夜カフェみたいにBGMをかけ、雰囲気をたのしみながら読むときもあります。

これまた読書にぴったりなビートルズ関連ででてきたSpotifyでの音楽選曲が、とてもいいのです。珍しく、子どもたちもノリノリになるくらい魅力的な音楽みたいです。

夜はカフェインが気になるので、温かいお茶を飲んで少々我慢しますが、それでも雰囲気が良ければ、そんなこと気にならないものです。

 

さて、

新しく読んだ一冊が夜にぴったりな本でした。

あまりにも面白くて一気読みしました。

「すべての雑貨」:三品輝起著



夢中で読んでしまえる本って、読みながらすぐ自分の心に響いた証拠だと思います。

読みにくい本も、なにを考え、読みにくくなるのか??と、噛み砕いて読んでいくことで、自分の一面を知ることができるように思います。

 

さて、

この本は著者にしか書けないと思いました。

著者だから書ける視点、体験を通して語られているので、読んだあとの感想がよい意味で述べにくいのです。

 

なんというか、気持ちのまんま書かれているようなまっすぐさ、繊細さもあって。感覚で伝わってくるものがあって。芯の部分がありありと見られるような文章でした。あぁ、こういう生き方を大切にしているのだろうなぁというようなものが感じられます。

雑貨屋の店主であることから、著者の人生模様が描かれている、奥深さが感じられる魅力的な一冊でした。夜な夜な考えて読みたくなる本です。

 

 

さて、この前ご紹介もした、シンボルスカの本が、すごくいいです。

生き方というものが、すごくシンプルで、そこまでに行き着く経緯があってからこそ、そういう言葉に滲み出てくるものが感じられます。

今回、購入したシンボルスカの本は、晩年の詩集でしたが、この本を書きあげるまでに至ったどの作品も気になるので、これからも集めてこうと思います。なかなか、こういう感性に触れたくなる作者に出会えることが、ないものなので。

 

 

 

やはり、自然を見ているといいです。

人とすれ違うだけで、慌ただしくなってしまう気持ちを、なだめてくれます。

その点、一通りも少なく、気配もあまり感じられない心地よい場所で住んできたことは、私にとっての幸いでもあって、特権、救い、心地よさ、になってるのだと思います。

 

数日前、風で木が揺れて、そこに小鳥が立ってみては、飛んでいくのを見かけました。

果たして、鳥からしたら、少々の風は、どうってことないのか?

受け止めることに慣れてるのか?

それとも、心地よいものなのか?

木に止まってみるのは、ほんの骨休めなのか?

自然界で生きている動植物は、いまもそうやって生きてるのに……

と、ただ、それをぼーっと眺めて、訪ねたくなってみる一人の人間。

 

なんとも、人間は複雑な生きものです。

いまもこうして、あれこれ考えながら必要に感じてしまうわけですから。

それでも、本当に必要なことは、最終的にわずかに残ってくるような気がします。

 

ただ、しみじみ考えてみて、なんとも言えぬ身体からへ響き渡ってくる気持ちの表れ。

ただ、その、何?を感じ、考えてみる時間がいいものです。

 

ただ、最近は、こんなふうに感じ、考える話がしたくなります。

 

ただなんとなくで、なにか変わるかもと、

始めてみること、出向いてみること。

何かしら、自分自身を知る経験にもなって、

大切なものを握りしめ、こういう在り方で感じてみることがいいんだな、ということに気づく。

 

ただ、その感じ方を大切にして、一日一日をそこに向けて生きていくことが、頭に余白ができやすく、頭の中の複雑さも減って、なにか大切なことに触れていられる時間が、流れていく気がします。

 

 

 

 

では、話が長くなってしまいましたが…

訪れてくださり、ありがとうございます。

 

 

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