とある暮らしの散文日記

珈琲、読書、観賞など。日々感じたこと、考えたこと。好きなこと、暮らしをつぶやく散文記録。健やかで丁寧な暮らしを求めて。

生きるということ、と読書感想(シンボルスカ)

おはようございます。
ここは、また雲行きが怪しくなりました。それでも子鳥のさえずりが、なんとも心地よい朝です。

 

子供たちが、時々、珈琲を用意してくれるようになりました。
我が子が用意してくれたという特有の感極まるものが入り、極上の珈琲に早変わり。不思議と、すごく美味しいのです。

ときに、心の整理もつかず、複雑な気持ちになる時、とりあえず、気を和らげるために珈琲を飲んでみるときが、あります。
たいていそういう時は、味を噛み締められなかったりするのですが、考えてみれば、じつは珈琲を味わえるということ自体が奇跡であって、幸せなことだと気づいた時、生きてること自体がすごいことなのだと、改めて思えました。
よく考えてみれば、30年生きてこれたことも、奇跡なのだと思います。

 

肉体をもって、
なにかに触れて、
感じて、
生きることを感じてみる。
それだけで、すでに得ている気がします。

 

生きる自体が大変で、
その生きる最中で、感じることがあって。

 

それでも、大切に思える人を思い、
それが生きる意味にもなって。
生きることは、誰かの力になれることが、体の内側からみなぎってくる源にもなったりして。

 

何かを育てて、作って、食べて、生活する基本の暮らしから、大きな夢を抱き、人々の協力を得て、発展に活躍する人もでてきて。
よって、いままで見えなかったことを知り、遥か彼方の国へと目で確かめに行ったり、日々新しい体験するようにもなったり。今日までに、至ったことがあります。

良い面は活用し、感動をいただけたりもしてきました。けれども、必ずしも、それだけではなくて。混雑の中に、あえて入り込んでしまう機会も多くなったために、途方に暮れるような気持ちに触れるようにもなったりもします。“……ここは、私があえて出向く場所ではなさそう”だと、感じることも多いです。

 

ますます、それぞれの生き方が多様化していくように感じる中、やはり、わたし個人として行き着く気がするのは、大切な人、食べていけるくらいの物、心地よいものに触れて、囲まれて。時々、夢中で読みたくなる書物、誰かの生きる痕跡に触れたりして。
一日一日生きることを感じ、こじんまりと暮らしてくこと。これが、至福なのだと、思ってきています。向き不向きがあるように、踏み出さない方がいい自分なりの線引きや塩梅が、分かってきたような感覚です。
心地よさや活力になることって、人それぞれなんだろうなぁ、と思っています。生き方も、よって、それぞれですものね。

 

吉本ばななさんのNOTEでのコラムにも、書いてありましたが、あぁ、なんだか分かるなあ、と思ってしまいます。(ちなみに、有料記事までは読みませんでしたが)

 

“だんだん生き方が定まってくると、これはしたくないとか、ここに行くとこうなるなとか、どんどんわかってきます。それはたいてい予想通りに展開します。
だから、こうなるんだろうな、なんだか違うな、と思うことには近づかないのは正しいのです。
それでは人生に変化や刺激がなくなってしまうのでは?と思ったら大間違いで、未知のものはその決まった動きや生き方の中からこそ、現れいでて来るのです。
新鮮さを伴って、いやおうなしに、微調整のチャンスはやってきます。それには粛々と対処して、死ぬまでその生き方の道を歩き続ける。出会い別れ、すれ違う人たちには登山中のようににこやかにあいさつをして。
たとえここで止めておきたいと願っても止まらないのが、人生というもの。
過去は匂い、未来は光。その程度でいいのです。”

吉本ばななNOTE“生きかた”より

 

こうした方がいいよ、と言ってみるのも違ったりすることもあるし、むやみに誰かに、“有意義な時間を”、と言うのも、厚かましい気がしたり……
それでも、どうか、毎日身体が痛むことなく、暮らせますように、とは言いたいな、と思います。

 

:言葉が吹く風

さて、先日購入した、5月号の雑誌(「&Premium」)で知った、ヴィスワヴァ・シンボルスカという人の、詩集を読んでいます。

どうしても魅力的に移り、気になってしまったので、購入しました。

「瞬間」という詩集です。

どうしたら、そんな気持ちが表現できるんですか??と尋ねてみたくなるときがありますが、まさに、その言葉がぴったりな人です。シンボルスカの詩集が、あらゆることを想像させます。言葉から、その奥を読み取ってみるように、何度でも読んでみたくなります。紙の本しか発行されてないところも、またいいです。

 

というわけで、珈琲もより一層美味しく感じます。

 

では、みなさま、訪れてくださりありがとうございました。🍀

いつも読んでくださる読者の皆様、誠に感謝申し上げます。