暮らしを愉しむ

日々、考えること、好きなこと、暮らしをつぶやく散文記録。読書、観賞、暮らし方など。

いま、何を考えてどう生きる?と考えさせられる本『書物というウイルス』を読んで。

みなさま、こんばんは。
コーヒーと暮らしを愉しむ、です。

たまたま訪れてくだった方、いつも訪れてくださる読者のみなさま、誠にありがとうございます。

 

 

このブログは、

らしく生きるための考えを豊かにするために、そして、心軽やかなシンプルライフを心がけて。

日々を愉しむための記録として、

大切な気づきとエピソードを綴っていきます。

 

今回は、おすすめ本の紹介です。
 
 

書物というウイルス /福嶋亮太

 

 

“21世紀の書物、とりわけこの10年間に日本で刊行された文芸書および思想書を題材として、思考の《現在地》を描きだすこと。それが本書の狙いである──”
という、著者による思想書としての現代をみる1冊。
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“思想の《現在地》なるものを固定的・実体的に捉えるのは間違っている。どちらかと言えば、それは気象用語の《前線》に近い。寒気団と暖気団が出会って気候が不安定化し、……(以下省略)
 
 
 
という、箇所の本編への序章がまさに、いつの時代も大いに関わっているのだと頷けました。
 
 
いまの環境、時代変動とどう向き合って何を考えて生きる?何を目指すべきなのか?なにを得て、見失っているのだろうか?
個々一人ひとりが、揺れ動かされる社会のなかで、「目的」を同じ方向で見つめ、共に歩んでいく豊かさと貢献のために──。
特別に一人でできることは限られている…だからこそ、同じ生をもって、生まれた者同士としての道理を、心の奥底で理解しているはずじゃないだろうか…
 
と、思えたような内容でした。
 
著者の目線から放たれる言葉のひとつひとつが奥深すぎて、1ページの文書をめくるごとにあらゆる考えが浮かびながら、噛み締めていける1冊でした。あと、著者の紹介本とともに、近時代を解説されてるいるようで。
“いやあ、まさに思想で考えるとは、こういうことなのだなあ…”、などと思えた本。
読む側として、とても参考になりました。
 
やはり、本の内容という著者の思想を、自身の思想と重ね合わせるかのように、本を選んでいる気がします。読み応えがありました。熟読するのが楽しかった一冊でした。