さて、今回は、“生きるヒントとして感慨深くなる”そんなおすすめ作品をご紹介したいと思います。
「太古からの啓示」Ancient Apocalypse (2022)|Netflixオリジナル配信
Netflix japan公式youtu.beより
ジャーナリストが、実在する遺跡に隠された意味や新たな歴史観が明かす、古代歴史の物語に迫るドキュメンタリー番組。
なんだか、見ていくうちに、考え方から心構えが変わってくるのだと、そんな気がした大変感慨深くなる、内容でした。
少しながら、わたし自身のことを話してみますと、よく考えてみれば、物心ついた頃から、昔の建築や歴史背景のドキュメンタリー番組がものすごく好きでした。テレビで食いつくように何故か見ていたーー。そんな記憶が残っています。
おそらく、小学生の頃からだったと思いますが、昔から自己探求というか、思慮深く考えてみることが、好きだったように思います。
いま思えば、幼いながらにも、世界中のあらゆる昔の文明から、生きる知恵という視点を覗いてみて、為になることを得たかったのかもしれないと、…今更ながらに、自身の思考が理解できるような気がします。
そして、ドキュメンタリーみたいに、情報+心境が加わると、客観的に物事を考えさせられるので、考える時間に最適だったのでしょう。感慨深くなり、更に深く考える力がつくような気がするのです。なので、もし、勇気が出ていたら、考古学者になるのも良かったかもしれない、なんて今更ながらに思ってしまいましたね。
さて、本編を覗いてみると、古代文明を築いてきた人間たちの歴史から感じられたのは、
“災害”という、根本的に猛威をふるう被害を懸念し、生き残るために葛藤してきたこと。
膨大な人数で集まり、“生きるためには?”と何かを築き上げようとした、その生きるための団結力の強さは、計り知れないものだったんじゃないかと思いました。
けれども、かれこれ古くからの先祖の欲求から生み出し、蓄積されてきた時代文明の発展への連鎖が、現代へのあらゆる不足感へと繋がっているのではないかとも思えたのです。
蓄積されてきた時代背景とともに、都合をますます便利にしようとするものすごく複雑な構造社会のなかで飛び合う情報に、惑わされるか、惑わされないか?と葛藤し、本来備わってきた機能よりも、生きる方法を恐れるかのように、さらに、人間同士の葛藤模様が入り交じって、混乱も起きやすくなる…。
なので、暮らしのなかで、“快適さ”から“心の充実”という安心感を求めてすぎてしまうと、本来備わっている使うべき感覚が鈍るような平和ボケをしている感覚になっているような気がして…少し、ハッとさせられた瞬間でした。
なので、本来備わってきた使うべき脳を、鈍らせないようにと、ときどき、デジタルデトックスをしながら、“生きてくために”を忘れず、身を置いて考える時間も確保しつつ、過ごしていきたいなあと。付け加えすぎず、ほどよく、あることを噛みしめながら…。
なんだか息を吸うことも、ただ息をしているだけではなく、何かしらの神経を使い、考えて生きているわけなのだなあと。
考え直すことの、大切さ。
自身の考え方で噛み砕くように、本能的に大切な生き方を感知し、察知していく作業を。そして、人間同士での生きる葛藤を分かち合い、乗り越えていく感覚を。いつ、どの時代でも人と人の繋がりの大切さを改めて、自覚し、考え直してみたくなりました。
そして、人生はただ、どうにか考え、考え直して…の繰り返しで、生きるために揺れながらも、対応して生きていくしかないのだと。
さいごに
暮らしのなかで、五感を働かせるように考えてくことーー。なんだか脳を活性化させて考えることの大切さを感じられる内容を、久々に鑑賞しているかのようでした。
個人的に、ジャーナリスト兼作家である、グラハム・ハンコック氏による、あらゆる可能性を示唆した“ものの見方”の思慮深さが、ものすごく好きでした。番組内容に関して、審議をかもしているようですが、どちらにせよ、真偽など証明もされていないことだらけなので…大変興味深く、観させていただきました。